地域おこし協力隊の活動は、地域との関わりの中で生まれるものです。ここ佐賀市の北部中山間地域では、豊かな自然や温泉文化などに囲まれながら、地域に寄り添った暮らしと仕事を両立しています。今回、ご紹介するのは、そんな環境のなかで日々活動を行う " ある協力隊員 " の一日のスケジュールです。地域行事や地元の方との交流、趣味の活動など、日々の営みのなかにこそ、この地域ならではの魅力が詰まっています。これから協力隊として活動を考えている方にとって、現場のリアルな姿を感じていただける一助となれば幸いです。
都会を離れ、ずっと憧れていた「山ぐらし」で迎えた朝。朝焼けと美しい山の景色。自然に目が覚め、伸びをして深呼吸。ポットのスイッチを入れてお湯を沸かす、その間に顔を洗う。水筒にコーヒーを注ぎ、竿を持って玄関を出る。
家からすぐのその場所は自然に囲まれ、目の前には川が流れている。竿一本で行ける贅沢。釣れなくても自然の中にいるだけで心がほぐれていく感じが心地よい。このリズムが、今の自分にちょうどいい。
いつも朝は慌ただしいけど、なんか生活してるって感じ。温泉通りを抜けて、勤務地の支所まで散歩気分で通勤。旅館の女将さんらに声をかけられる朝。日々の暮らしに人とのつながりが染み込んでくる。
“地域で働く” って、想像するよりずっと面白い!
勤務地の富士支所までは歩いて10分ほど。私のミッションは、主にマーケティングやクリエイティブ分野でのホームページ制作や動画撮影、 広告のデザインを手がけたりと広報全般に関わる活動をしている。
今日は温泉食堂の日替わり定食(生姜焼)。隣の席では、おばあちゃんが温泉帰りにひと休みしている。ここの食堂屋さんは銭湯と併設していて、皆んなの憩いの場所でもある。 野菜もお安く売ってあり、いつも争奪戦なのだ。
釣りとはまた違う、ぼんやり歩く時間。
こんな普通が、ありがたい。
午後は、地域の方とイベントの打ち合わせ。少し緊張したけど、話してるうちに気づけば笑ってた「こんなことやれたらいいね」とか、前向きな話題で時間が過ぎていく。終業17:00。 仕事が終わったら富士支所2階のトレーニングジムへ。 汗を流せる環境があるのは、自分的にはすごく助かる。
外に出ると、古湯の街が夕焼けに染まっている。いつもの道を歩きながら今日一日の充実感を味わう。 帰り道にスーパーに寄って、夜ご飯の材料を買う。 日用品は大体このスーパーになんでも揃っている。 (時間に余裕がある時は、車で15分のところにあるショッピングモールがある)